Pythonのライブラリ「PyQt5」でGUIを作成する

PyQt5とは

PyQt5はPythonでGUIアプリケーションを開発するためのツールキットです。

導入方法

PyQt5はpipを使用して簡単にインストールできます。コマンドラインまたはターミナルを開き、次のコマンドを実行します。

pip install PyQt5

使用例

ウィンドウを表示させる

PyQt5のQApplicationとQWidgetを使用して空のウィンドウを作成し、表示するプログラムです。

import sys
from PyQt5.QtWidgets import QApplication, QWidget

def main():
    # QApplicationのインスタンスを作成
    app = QApplication(sys.argv)
    
    # QWidgetのインスタンスを作成
    window = QWidget()
    
    # ウィンドウのサイズを設定
    window.setGeometry(100, 100, 300, 200)
    
    # ウィンドウのタイトルを設定
    window.setWindowTitle('Simple PyQt5 Example')
    
    # ウィンドウを表示
    window.show()
    
    # アプリケーションのメインループに入る
    sys.exit(app.exec_())

if __name__ == '__main__':
    main()

実行結果

ボタン・テキストの表示

ウィンドウにラベルとボタンを表示し、ボタンをクリックするとラベルのテキストが変わります。

import sys
from PyQt5.QtWidgets import QApplication, QWidget, QPushButton, QLabel

class ExampleApp(QWidget):
    def __init__(self):
        super().__init__()
        self.initUI()

    def initUI(self):
        # ウィンドウのサイズとタイトルを設定
        self.setGeometry(100, 100, 300, 200)
        self.setWindowTitle('PyQt5 Example')

        # ラベルを作成して配置
        self.label = QLabel('Hello, PyQt5!', self)
        self.label.move(100, 50)

        # ボタンを作成して配置
        self.button = QPushButton('Click me!', self)
        self.button.move(100, 100)

        # ボタンのクリックイベントと関数を接続
        self.button.clicked.connect(self.onButtonClick)

    def onButtonClick(self):
        # ボタンがクリックされたときに実行される関数
        self.label.setText('Button clicked!')

if __name__ == '__main__':
    # アプリケーションを起動
    app = QApplication(sys.argv)
    ex = ExampleApp()
    ex.show()
    # アプリケーションのイベントループを開始し、終了コードを受け取る
    sys.exit(app.exec_())